「ドラマ・アニメ鑑賞」(拾)ぼくらの。
2011年05月25日 (水) | 編集 |
・・スポットレンタルにした関係で、シリーズをまとめて視聴する機会が増えた。
本作を視聴したのは少し前だが、感想をどう表現したらよいか逡巡していた作品である。

四年前に放送されたアニメ、原作も未読、放送当時の騒動も知らなかったが、
DVDレンタルページのカバー絵の印象に反して、レビュー評価が高いため借りてみた。
第一話を視聴した感想は、どうして評価が高いのか・・・・。
作画は好みが別れそうなクセのある絵、戦闘描写はスピード感や迫力が・・・・ない。
少年少女がロボットを操縦して命懸けの闘いに挑むって、ガン●ムのようだ(爆)

騙されたと思いつつ、勿体無いので続きを見始めたら、止まらなくなってしまった。
物語自体は哀しい話で、理不尽で鬱で残酷で、夢もキボーもない。
それでも見続けたのは、命に換えて何かを守ろうとする子供達が皆健気だったから?
多分それだけではない、恐らく、
大事な物と引き換えに“自分の存在を終わりにする疑似体験が、心地いい”からなのだ。

現実の社会は、理不尽な事、辛い事、苦しい事は当たり前、綺麗ごとではない。
無力感や逃避願望を抱え、屈辱や我慢を重ねても、何某かの代償の為に存在を続けている。
現実が結構切実であったりするいい年の大人の方が、本作で涙腺が緩むのかもしれない。

本作を振り返るにあたって、ネットで情報を仕入れて一連の騒動を知った。
アニメ製作段階で原作漫画は未完で、アニメ前半は原作あり、後半はオリジナルということ。
森田宏幸監督は“AKIRA”“魔女の宅急便”“老人Z”の原画や動画を担当した人物であること。
同監督がアニメ放送時に質疑応答のブログを設け、“原作が嫌い”発言が物議を醸したこと。
放送終了後も、多くのブログで本作が掘り下げられていること。

本作視聴時には、一切の予備知識はなかったわけだが、
各方面のレビューやコメントに触れるにつけ、本作の“深さ”を思い知った次第である。
原作漫画も既に終了し、小説も出版されているとのこと、
どんな結末が用意されているのか、是非読んで見たいと思う。

記憶に残る、いい意味での“問題作”だと思う、星☆☆☆でおススメである。
(「ドラマ・アニメ鑑賞」(拾一)につづく)