「ドラマ・アニメ鑑賞」(拾弍)雪の女王。
2011年06月01日 (水) | 編集 |
“ハイジ”“フランダース”“三千里”・・・・
日曜日の七時半、世界名作劇場をお茶の間で見た平和な日々が懐かしいのである

・・NHKアニメが続くが、再放送三十六話を視聴し終えたので、忘れないうちに。
原作はアンデルセン童話、生誕二百年記念として2005年にNHKアニメ劇場枠で放送。
今回は深夜アニメ枠で、なんと午前三時過ぎに再放送された、NHKの意図は不明・・・・。
少年少女が見る時間ではないし、“2355”のように“大きなお友達”の癒しが目的か。

出崎統監督と言えば“あしたのジョー”“エースをねらえ”“侍ジャイアンツ”“はじめ人間ギャートルズ”“ガンバの冒険”“元祖天才バカボン”“ベルサイユのばら”の劇画タッチの作風。
本作も変わらぬ出崎色の描画で、少し古めかしくも感じるが、丁寧に描かれている。

肝心のストーリーは、お馴染みの童話に、結構脚色が加えられている。
まず、原作では悪の存在である雪の女王が、善の人として描かれている。
また、主人公のゲルダの年齢設定が高めで快活、山賊にドロップキックなどしている(汗)
全三十六話中には、“マッチ売りの少女”や“人魚姫”など、他のアンデルセン童話も登場。
一方で、原作にないオリジナルストーリーも少なくない。
吟遊詩人のラギはオリジナルだが、本作では欠くことのできない重要人物である。
多々脚色はあるものの、アニメの良さを活かして、心癒される素敵な物語になっている。

と、ここまではまずまずのNHK品質なのだが、
至るところで批判を受けているのが声優の設定であり、自分も全く同感である。
声優を生業とする方々(それも有名処がずらり)は全く問題ないのだが、
俳優(またはコメディアン)を生業とする方々の出演は、熱演空しく、違和感が拭えない。
菅原文太や草笛光子などの大御所は、大御所過ぎて御当人の顔がちらついて仕方が無い。
他の俳優もNHKということで快諾したのだろうが、声優さん達との力の差がありすぎる。

“雪の女王”と“ラギ(兼、語り)”は、主役級だけに特に気になってしまった。
仲村トオルは、クールな語りを通しているが、突然“ねえ、ぐっち”とか言いそうな気が(爆)
涼風真世に至っては、戦闘シーンで剣を振り回すたびに、必ず吹き出しそうになる。
素直に“ひてんみつるぎりゅう~”とか言ってくれるとスッキリするのだが(水爆)

素敵な物語だが、声優の起用に難があるので星ふたつ、残念。
大御所俳優や“るろ●に”など知らない少年少女には是非見てもらいたい良作である。
それにしても、なぜ深夜三時過ぎの放送・・・・。
(「ドラマ・アニメ鑑賞」(拾参)につづく)